外出時に免許証や保険証、マイナンバーカードなどを携帯する際、どこに入れて持ち歩いていますか?
私は財布の中!
必ず持ち歩くし、急に身分証を求められることもあるしね。
私はキーケース。
家や車のカギも一緒だから絶対忘れないし、超便利♪
統計によると「財布のカードポケット」に免許証を収納しておくという方が全体の半数を超えるそうです。また、車に乗るときに絶対必要だからと、車のカギがついた「キーケース」と一緒にしているという方も多いようです。
でもちょっと待って。
免許証をお財布に入れちゃ、ダメ!!!
免許証をキーケースに入れちゃ、ダメ!!!
えー、なんで?絶対にペアで使うもの同士、一緒に持ち歩いた方が効率的でしょ?と思ったあなた。
この記事を最後まで読めば、その理由がわかります。
こんな保管方法は、ダメ、絶対!
免許証を財布に入れたらダメ、絶対!
日本において運転免許証は最上位の身分証明書のうちのひとつ。そんな身分証明証である免許証、財布に入れて持ち歩いていませんか?
常に必要なモノ同士、一緒に持ち歩けば便利なように感じますが、実は免許証を財布と一緒に持ち歩くのはとてもリスクがあることなんです。
なぜなら、財布を紛失してしまったときに
財布の中のカード類が、狙われる
からです。
ん?免許証とどんな関係が?と思ったあなたのために、どういうことか説明しましょう。
例えば、あなたの免許証とクレジットカードが入った財布を紛失したとします。困ったあなたはクレジットカード会社へ電話します。
あなた:「クレジットカードを紛失しました!」
カード会社:「かしこまりました。それでは本人確認のため、お名前と生年月日をお願いします」
・・・お気づきでしょうか?
万が一、財布を拾った悪意のある誰かがあなたに成りすまして電話をかけても、免許証に書かれている情報を言うだけで本人と見なされてしまうんです。
カード会社側に「本人」であると認めさせてしまえば、悪用されるのは時間の問題です。連絡先や暗証番号を変えたりすることも自由です。だって「本人」なんですもの。
今の日本では、「フルネーム」と「生年月日」が合致していれば本人であるとみなす風潮がまだまだ残っています。それに加えて住所まで合致すれば、疑う余地もないのが現実。
このように、財布を拾った他人を「本人」であると証明させてしまう免許証を財布に入れておくのは危険なのです。
そもそも財布を落とさないことが大切ですが、気を付けていても落としてしまった!というときのために紛失防止用のトラッカーを財布に入れておくことはとても有効です。どこに置いたっけ?と思ったらすぐに、スマホで財布のありかを確認することができるので、紛失防止対策としてオススメです。
この記事の最後に紹介しているので、ぜひ最後までお読みくださいね。
免許証をカギと一緒にキーケースにいれたらダメ、絶対!
では、免許証を、家のカギと一緒にキーケースに入れておくのはどうでしょうか。
家を出るときにカギを締めるんだから、キーケースに免許証を入れておけば絶対忘れない!
でも、ちょっと想像してみてください。
万が一キーケースを落とした場合、失くすものは、カギだけじゃない。ご丁寧に家の住所が明記された免許証と家のカギをセットで落としてしまったら・・・
キーケースを拾った悪意のある人に、
私の家は今不在です。家と車のカギ、そして住所をセットにしておくので、ご自由にどうぞ!
とアピールしているようなもの。
今どき住所があれば一瞬で地図が出る時代。もう既に、あなたの家には誰かが侵入してしまっているかもしれません。
怖っ!!!
たとえすぐに見つかったとしても、既にカギはコピーされ、免許証の画像とともに、悪意のある方の手に渡ってしまっている可能性は捨てきれません。いつ誰が合い鍵を使って侵入してくるかわからない・・・なんて、考えただけでゾッとしますよね。
昨今、物騒な事件が相次ぐ今の日本の治安。一瞬でも他人の手に渡った場合は警戒が必要です。
免許証と車のカギのセットにしたらダメ、絶対!
家のカギは別の方法で保管し、免許証と車のカギだけをセットすれば大丈夫と思いきや、それもリスキーです。
車やバイクに乗るときに必須な免許証なんだから、絶対に忘れないためには必ず持ち歩く車のカギと一緒にしておくのが確実!
一見、理にかなっているように見えますが、ちょっと待って!
カギをなくしたことに気付くのって、いつでしょう?たいていは、いざ車に乗ろうとしたときではないでしょうか。
今どきのキーレスエントリーシステムを備えた車なら、離れた場所からリモコンで解錠できます。
よっぽど大きな駐車場だったりあちこちに分散されたタイプの駐車場ならまだしも、小さな駐車場であれば、カギを拾った悪意のある人が駐車場で解錠ボタンを押しながら歩き回れば、車を特定することは意外と簡単にできてしまいます。
ご丁寧にピッてなるし、光って場所を教えてくれるもんね・・・
解錠さえできれば、車検証から氏名や自宅住所などの個人情報も盗むことは簡単なこと。
もちろん、落とさない・失くさないが基本ですが、最悪の場合に被害が最小限になるようにすることも防犯対策のひとつです。
車の中に免許証を入れっぱなしにしたらダメ、絶対!
じゃあもう持ち歩かないよ!車に乗るときに必ず必要になるんだから、車の中に入れておけば落とす心配もないでしょ?と考えたあなた。
それも、危険です!
車上荒らしや車の盗難、最近は物騒な事件も相次いでいます。
外から車を覗き「バッグのようなもの」や「小銭のようなもの」が見えただけで車上荒らしにあってしまったという例もあります。
そもそも、車に乗るときにダッシュボードに入れたはずの免許証を毎回確認するというのも難しいもの。ずっと車の中に置きっぱなしにしていると「そこに必ず入っている」と妄信してしまい、盗難にあっていても気づきにくいのです。
いざ必要となったとき、あるはずの場所に「無い!」と気づいても、いつから紛失しているのかわからない・・・という状況になってしまうと、盗難届を出すことも困難になってしまいます。
自分(の車)だけは大丈夫!なんて思い込みは厳禁です。
うぅ・・・耳が痛い
最大の身分証明書である免許証は、車の中に放置せず、必ず携帯しましょう。
解決方法は、コレ!外出時に絶対持ち歩くものと一緒にする
じゃあもういったい、どうすればいいの!?
やはり、常に携帯するのがベストな選択肢です。
だとしたら、他に外出時に絶対に持ち歩くもの・・・そう、スマホ!
スマホと免許証のセットならば、たとえ落としたり紛失したりしてもGPSから位置情報を特定しやすく、見つかる可能性が高いのです。また、スマホと免許証を紐づけるものがないため、最小限の被害で済みます。
ただし、スマホにはパスコードを設定しておくことはもちろんのこと、パスコードを誕生日や住所の番地など、免許証から想定できる数字などにしてしまっては逆効果。十分に気を付けましょう。
一緒に持ち歩ける便利アイテム
スマホと免許証を一緒に持ち歩くためには、手帳型やカードケース付きのスマホケースが便利。また、MagSafe対応のiPhoneなどマグネット対応のスマホであれば、ピタっとくっつくカードケースも多く販売されています。
スキミング被害から守ってくれる、おすすめアイテム
満員電車などで他人と接触してしまう際に心配なのがスキミング被害。
通勤や通学などで、定期券などを無防備にぶら下げている姿を見かけることもありますが、それって実はかなり危険です。
誰でもダウンロードして使えるアプリには、ICカードの内容がパスワードなしで読み取れてしまうものもたくさんあります。本来はSUICAやPASMOなどの残高確認などの用途で利用すべきもの。ですが中には他人のSUICAを読み取るなど、データの盗難を目的とする人も残念ながら存在します。読み取ったデータから、自宅最寄り駅を割り出すのも簡単にできてしまいます。
そんなスキミング被害から自分を守るアイテムもたくさんあるので、活用したいところですね。
イチ押しはこちら。magsafe対応のカードケースで、最大4枚のカード類やお札などが収納できるもの。スキミングを防止しつつ、スタンドとしても使えます。
特筆すべきは、RFIDスキミング防止のシールド機能がついていること。RFIDとは電子マネーの通信で情報のやりとりをする微弱な電波。これをブロックすることでスキミング等の被害から守ってくれるんです。
紙幣も入るので、スマホだけじゃちょっと不安な外出もこれひとつでOK。本当におすすめです!
また、こちらはスキミング防止のカードケース。悪意ある人との接触によってICカードなどのスキミング被害から身を守れるアイテムです。カードをケースに入れるだけで手軽にスキミングが防止できるので、お手持ちのスマホケースとセットで使うと安心ですね。
免許証を悪用されるリスク
そもそも大切な身分証明書のうちのひとつである免許証。悪意をもった他人の手に渡った場合、大きなリスクとなります。成りすましによって様々な被害を受ける可能性があるのです。
【免許証が悪意のある人にわたることで想定されるリスク】
- Googleマップなどから家の外観がわかり、一人暮らしなどの情報が想定されてしまう
- 闇金や消費者金融からお金を勝手に借りられてしまう
- 郵便物を勝手に受け取られてしまう
- 車をレンタルされ、その車が犯罪に利用されてしまう
- 勝手に闇バイトに応募されてしまう
- 免許証自体を闇ルートに販売されてしまう
- スマホや銀行口座を勝手に契約されてしまい、詐欺グループの手に渡ってしまう
このように、想定されるリスクは数知れず。
顔写真があっても、髪型とマスク、メイクで「それっぽく」してしまえば、全く疑われないケースもあるそうです。また、顔写真がない健康保険証でも、悪用されてしまう危険性はないとは言えません。
大切な身分証明書である免許証は、ご自身の生活スタイルに合わせつつ、しっかりと管理しましょう。
どうしてもカギやお金と一緒に持ち歩く必要があるなら
それでも、どうしても財布やカギと一緒に持ち歩かなければならない場面もあるかもしれません。
そんな場合は、万一紛失したときに備えて紛失防止のトラッカーと一緒に保管しておくと、安心。
スマホに接続したトラッカーを財布やキーケースなどに入れておけば、紛失した時に財布のありかをスマホなどで確認することができるんです。
実は我が家でも、先日、自宅のカギを失くしてしまい大騒ぎしましたが、無事に手元に戻ってきました。
有名どころでは、Appleの「AirTag(エアタグ)」。iPhoneをお使いの方であれば、簡単な設定ですぐに使えます。
我が家では、まだ管理が心配な中学生のカギにつけています。
エアタグについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
カード型なら、Anker社製の、このトラッカー。
2.4mmの薄さで、財布のカードポケットにぴったりです。
スマホと接続しておけば、どこかに置き忘れてしまったときにアラートでお知らせしてくれるほか、iPhoneをお使いの方であれば「探す」アプリで詳細な場所を特定することも。
逆に、SmartTrackを押すことでスマホの置き場所を確認することもできます。
カードタイプだけでなく、キーホルダーに直接つけられるタイプも。
現在、いろいろな種類のトラッカーが販売されているので、ご自分のスタイルに合うものを探しましょう。
まとめ
ここまで読んでいただけたあなたには、免許証を財布やキーケースに入れて保管することのリスクを感じていただけたことと思います。
「夜寝ていて、気づいたら目の前に見知らぬ人が立っていた」なんて怖い話、聞いたことありませんか?
それはもしかしたら、先週「落としましたよ」って笑顔でキーケースを拾ってくれた、あのイケメンお兄さんが関わっていたかもしれません。
まずは、自分の身は自分で守る。「自分だけはそんな犯罪に巻き込まれない」なんて根拠のない自信は捨てて、自分でできる防犯から、始めましょう!
保険証を持ち歩くときのリスクや、おすすめの保管方法はこちらの記事を。目からウロコな情報満載です!