2024家族旅行は三世代で楽しめるクルージングはいかが？クルージングの基礎知識＜情報編＞

気になる料金は？料金に含まれているものといないもの

部屋のランクによって金額が全然違う

船にもよりますが、部屋のランクは大まかに分けると以下の３つ。

内側	船の内側部分。 飛行機などの窓に面していない通路と通路に挟まれた部分と いうとわかりやすいかも。客室は寝る場所と割り切るタイプや コスパ重視の方に人気。
海側	窓から入る自然光が欲しい、という方におすすめ。 部屋にいながら景色を眺めることができます。 外が見えることで一日のリズムを作りやすいのもポイントです。 ただし、視界不良の場合もあるため、予約時には確認が必要です。
バルコニー付き	開放感があり、自分の部屋でのんびりと潮風を感じながらくつろげます。 バルコニーでルームサービスの朝食をいただくこともできます。 リーズナブルな客室～スイートまでタイプも様々。 内側客室の数倍～10倍ほどの料金設定のある豪華な客室があることも。

アメニティや食事の内容は、どの部屋でも変わらないことが多いですが、客室タイプは船上でのサービスの違いで分類されることも。船によっても違いがありますが、例えばルームサービスは「バルコニー付き客室は無料。内側客室はモーニングのみ無料」という違いや、ドリンクパッケージの有無、利用できる施設に違いがあるなど、客室のランクによりサービスに違いがあることが多いようです。

「オールインクルーシブ」の考え方

近年増えている「オールインクルーシブ」という考え方。これは料金に施設内での食事やドリンク、リラクゼーション、アクティビティなどのサービス料金が含まれていることを指します。クルージングは基本的に一切の追加料金なしで過ごすことができますが、有料アクティビティや有料レストランなど、気分に応じて利用することもできます。

これだけのものが含まれて、一泊１万円程度～10万円程度。前述したように一番リーズナブルな客室であれば、コストパフォーマンスは最高です。

要注意！目に見えない「必ずかかる料金」とは

料金表の下に小さく書いてある表示。旅行代金に含まれている場合も稀にありますが、ほとんどの場合は別料金。それは「港湾税」「船内チップ」「政府関連諸税」です。

港湾税	港に寄港するための税金であり、船一隻に対して発生する金額です。 そのため、船の大きさ（総トン数）や乗客数により金額が異なります。 また、寄港地が多くなるほど高くなります。
船内チップ	海外旅行には付き物の「チップ」を個別に支払うのではなく一律徴収されるもの。 事前に一定額を徴収する場合と、船上精算の場合があるようです。
政府関連諸税	外国港の出入港時に関わる諸税金のことです。（名称が異なることも） 乗船客個人に発生する税金です。 「港湾税」として同時に徴収する場合もあるようです。

例えば、2023年6月12日出発の「最新型客船 MSCベリッシマで行く西日本・韓国満喫 9日間」のクルーズ。旅行会社大手のHISグループのクルーズ専門旅行会社「クルーズプラネット」が手掛ける、横浜を出港し、神戸・広島・韓国の済州島・鹿児島を回って横浜へ帰港するクルーズです。

料金表には内側客室で「139,800円」と書かれていますが、下の方に書かれている「港湾税」「国際観光旅客税」「船内チップ」の表示がそれにあたります。2023年6月9日現在のレート（1US＄＝139.34円）で計算してみると、以下のようになります。

港湾税　US＄290（＄290 ×139.34円 ＝ 40,408.6円）
国際観光旅客税（1,000円）
船内チップ　大人　US＄14.50/1泊あたり　→（＄14.50 × 139.34円 × 9日間 ＝ 18,183.87円

合計59,592円！！！

料金表にある金額（139,800円）と合わせると、199,392円となり、もともとの金額から40％ほどプラスされた料金がかかる計算になります。予算と照らし合わせながら慎重に確認することが必要です。

＜情報編＞まとめ

「クルージング」って聞いたことあるけどなんとなく敬遠していた・・・といった方も、少しは興味を持っていただけたでしょうか。

別記事「クルージングの楽しみかた！必須な持ち物と過ごし方は？初めての豪華客船クルージング＜準備編＞」はこちら。知っておきたい情報が満載です。ますますクルージングを体験したくなる情報をお伝えしています。