写真や動画をたくさん撮ったり、ちょこっと調べ物をしたり、家族や友人とメッセージのやり取りをしたり・・・。クルージング中にもスマホは大活躍しますよね。
でもちょっと待って!
出航前に、必ずやっておかなければいけない設定があること、ご存じでしょうか?これをしておかなければ、クルージング後に超高額請求が来てしまうかも・・・
これ、とっても簡単な設定ひとつで防げます。知らないと怖い、絶対知っておくべき内容と対策を紹介します。
見落としがち!誰も教えてくれない乗船時に必ずすべきスマホ設定
誰も教えてくれない、必ずすべき設定。
それは
機内モードにすること!
です。
「動き出して圏外になればとうせ使えないから」と放置したら、絶対ダメ!乗船後、船が動き始めたらすぐに機内モードに設定してください。
なぜなら、そのまま放置すると自動的に高額な海外の回線につながってしまう恐れがあるからです。
出港してしばらくの間はいつも使っているキャリアにつながっていますが、陸から離れるとともに、圏外になります。そしてその後、各社が提供しているローミングサービス対応機種であれば自動的につながる回線を探しにいき、接続してしまうのです。たとえそれが、意図しない海外の高額な回線だとしても。
自社でつながらない場所でも他社の通信網を使ってつながるようにできる仕組みを使ったサービスのこと。それは海外の事業者であることも。もちろん、その分料金は割高になります。
そんな失敗を防ぐためにも、乗船したらまず機内モードにすることを忘れないようにしましょう。
圏外になったとときが怖い!知らない間にローミングされて高額請求が
どうせ写真を撮るくらいしか使わないし・・・とそのままにしておいて、実はローミングされた状態でバックグラウンドでアプリの更新をしていた、ネットショップからのお知らせメールを受信していた、なんて話は十分にあり得る話です。
その結果、旅行から帰宅した後で高額請求に驚いてしまうことも。それはもちろん自己責任。当然、通信会社は補填なんてしてくれません。
特に小学生や中学生でスマホを持っている子供は要注意!「普通につながるじゃん~~!」と、いつもと同じ感覚でスマホ操作していると、あっという間に高額請求ということにもなりかねません。通信会社や設定などに詳しくない、高齢者にも注意が必要です。
前回のクルージングではそのままでも平気だった?今回はダメかも!?
過去のクルージングでスマホ操作をした記憶がない・・・という方もいるかもしれません。
前回のクルージングでそんなこと意識したことなかったけど、問題なかったよ?
そんな方も、今回はダメかもしれません。
以前のクルージングの後に、スマホの機種変更していませんか?機種変更前のスマホでは世界ローミングに対応していないためにローミングされなかったという可能性も十分に考えられます。また、通信会社側で対応機種が拡充されることで、今お使いの機種が知らぬ間に世界ローミングに対応されている可能性も。
最新のスマホは世界ローミングに対応しているものがほとんどです。今持っているスマホが世界ローミング対応かどうかを調べるのが確実ではありますが、心配であれば、やはり機内モードにしておくのが安心です。
クルージングでもインターネットを使いたい場合は
前述した機内モード、当然インターネットは使えなくなります。
でも、ちょこっと調べ物をしたり、グループで待ち合わせをしたり。クルージング中だからこそインターネットを活用したい場面も多いですよね。
クルージング中にインターネットを使いたいときには以下の選択肢が考えられますが、実際にクルージング中に使える方法は限られます。ひとつずつ見ていきましょう。
クルージングで航行中に船内で使うには、やはり各船で用意されている有料のインターネットパッケージを購入するのが最善の方法と言えそうです。
船内有料インターネットパッケージを購入する
今やほとんどのクルーズ船において、インターネットをするためにWi-Fiサービスが完備されています。上級客室や高級船のクルーズでは、料金に無料Wi-Fiが含まれていることがありますが、それ以外はインターネットパッケージという形でWi-Fiサービスが販売されていることがほとんど。
例えばMSCベリッシマでは、2023年現在、以下の2種類のプランが販売されています。
- Brouse cruise package
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24時間$20(約¥2,815)程度。Instagram・LINEなどのSNSやネットでの情報収集など、ライトユーザー向けのプランです。
- Brouse &Stream cruise package
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24時間$30(約¥4,222)程度。上記に加え、YouTUBEなどの動画をストリーミングで楽しみたい方向けのプランです。
普段使っている回線と比較すると高額にはなりますが、こちらを利用すれば船内で場所を気にせずにインターネットを利用することが出来ます。
以前乗船したMSCベリッシマのWiFi事情については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ポケット型Wi-Fiを使う
ポケット型Wi-Fiとは、持ち運べるWiFiルーターのこと。つまり、こちらを利用すれば自宅はもちろんのこと、外出先でもインターネットを利用できるのです。
でも残念なことに、クルージング中には利用できません。なぜなら陸地にある基地局からの電波が届かないからです。
こちらが役に立つのは、海外寄港地に降り立った時。スイッチをオンにして電波が届いた瞬間から利用できます。
プリペイドSIMを使う
今、スマホには契約しているキャリアのSIMが挿さっていますよね。最近では、eSIMを使う方も多いかもしれません。
プリペイドSIMは、海外で利用できるSIMをあらかじめ日本で契約しておくものです。SIMを契約してスマホに挿せば、簡単な設定で使えるようになります。
おすすめはVOYAGEESIM。スマホに挿すタイプの物理的なSIMカードではなく、オンラインで購入できるプリペイドeSIMだから、郵送を待つ手間やSIMの挿し換えの手間がなく、お手軽です。
ただしこちらもクルージング中は使えず、海外寄港地での利用となります。滞在先の状況によって、上手に使い分けましょう。
携帯各社ローミングサービスを使う
現在お使いの通信会社で提供されているローミングサービスを使うという方法もあります。
ですが、海外のローミングサービスはとても高額。大手通信会社3社を比較してみると、現実的にクルージング中に使えそうなのはソフトバンクのようです。
NTTドコモでは、海外旅行の時と同様に国際ローミング扱いになり、船上では使えないようです。
渡航先にもよりますが「世界そのままギガ(¥980/24時間)」や「世界ギガし放題(最大¥2,980/日)」などのプランが用意されています。
詳細はこちら → ドコモ(海外でスマホ・携帯電話をつかう)
auでは「au世界サービス」として、ローミングサービスが提供されています。こちらも船上での利用は難しいようですね。
詳細はこちら → au世界サービス
通信大手3社のうち、ソフトバンクだけは船舶向けの「海の上でも、いつものケータイが使える!船内ケータイ」と称したプランが用意されていました。船内Wi-Fiパッケージ以外で、唯一クルージング中に使えそうです。
通話1分あたり発信650円/着信890円(2023年10月現在)、SMS送信1通当たり180円と超高額ですが、データ通信をしたい場合は、テザリングも可能な「海外あんしんプラン」を利用することで24時間(3GB)980円で利用できるそうです。都度ローミングするのではなく、海外向けのプランを契約することで比較的安価に使えますね。
無料Wi-Fiを使う
海外の寄港地に停泊中なら、日本と同様にカフェやコンビニなど、無料Wi-Fiを完備している施設は意外と多くあります。店頭におなじみのマークが表示されているので見つけるのもカンタン。
日本での無料Wi-Fi利用時と同様にセキュリティ面での心配はありますが、クルージング中の未読メッセージの確認や寄港先の情報チェックなど、簡易的な利用には十分です。
常時インターネットに接続する必要はないけれど、不在中のメールチェックくらいはしたいという場合は、寄港地に降り立った際に無料Wi-Fiを使うのも一案ですね。
まとめ
クルージング中にインターネットを使う予定がない場合には、必ず「機内モード」の設定を、という話をさせていただきました。
インターネットを使いたい場合は、使用したいシチュエーションや予算に応じて対応できるといいですね。
クルーズ船のWi-FiパッケージやポケットWi-Fi、プリペイドSIMなどについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。